竜とそばかすの姫クジラの正体は?驚きのベルを助けた理由?

竜とそばかすの姫クジラの正体は?驚きのベルを助けた理由?

2021年の夏に公開し、興行収入64億円突破し、上映も延長した「竜とそばかすの姫」、公開から一年たちますが様々謎が残されています。けい君と、とも君のそのあとは?
とも君の病気?しのぶと付き合う?ペギースーの正体は?などたくさん考察されていますが、今回は一番の謎「Uの世界でのクジラの正体」について考察していきます。

スポンサードリンク

クジラの正体はもしかして!

細田守監督の作品にはクジラがたびたび出てきます、サマーウォーズの仮想空間<OZ>の守り神「ジョンとヨーコ」のように物語にはあまり影響しませんがなくてはならない存在として登場しています。

 

はたして守り神的存在なのか?バケモノの子のように街を破壊する敵なのか?

この映像を見るとBellと共に行動するというよりは、アトラクションの一つとしての存在が大きいような印象を得ます。

その他にも大小さまざまなくじらが登場していて仮想現実以外にも現実世界の鈴の親友ヒロちゃんのノートにもクジラのイラストが描かれています。誰かがスピーカー付のクジラを操作しているのであればその正体は誰なのか?
それはだれもおらず、守り神的な存在のクジラだと思います。

細田守監督のリスペクトする動物の一つがクジラなので毎回どの映画にも出てくるのだと思います。

 

 

鈴の母親が助けたあの少女がクジラの正体!?

鈴の幼少期のころ母親が川でおぼれている少女を助けた、その時に母親は亡くなってしまったのだが。その時の少女が<U>の世界で自分を助けてくれた人の子供に「お礼を言いたくて」「一言謝りたくて」あの大きなクジラになって注目を集めてなんとか見つけ出そうとしていたのではないでしょうか?

 

それならあのスピーカーの量に納得です、大音量を出せるように大量に乗ってましたしね。ただ作中を通して一言もしゃべっていないのでその線は薄いかもしれませんが、罪悪感から心を閉ざしてしまってしゃべれなくなったというのならこの物語のサブストーリーの心の成長にも添っているので注目するところですね。

 

スポンサードリンク

クジラの意味が細田守と常田大希の対談で明らかに!

 

 

この対談動画でも語っているように細田監督のクジラ好き・オオカミ好きについて明かされていますが。

今回クジラについても一切説明なしに出てきていますので、多くの視聴者の方も同じ疑問を抱えているようです。

 

クジラとオオカミは一見違うように思いますが、ある共通点があります、それは

 

「人間に勝手なイメージを植え付けられた動物」

なのです、たとえば「白鯨」を見ると悪魔みたいに描かれていて、人間が自然を克服するための敵みたいに描かれていている、と思えば自然保護の象徴みたいなイメージを与えられていて、自然を守りましょうという印象もあります。

クジラが思っている以外のところでイメージを植え付けられているんです。これはオオカミも同じで中世のヨーロッパでは、オオカミと言うのはすごくキリスト教から「害獣」としてのイメージが植え付けられています。家畜であるヒツジなどを襲うので害獣ではあるが、怖いからと言ってやりすぎる傾向と感じます。

 

童話でも「赤ずきんちゃん」をはじめ、様々な物語でオオカミは悪役になっています。
オオカミらか見ればオオカミはオオカミな訳で、動物には変わりないのに勝手にイメージを与えられて勝手に憎まれる。細田監督はそういうのを見ると動物側に立ちたくなるそうで、一種のマジョリティー(多数派)で人間の勝手な思いじゃない側に立ってその立場を証明したい気持ちになるそうです。

 

姿かたちが好きなのもありますが。
この映画の冒頭でベルがクジラの上で歌っているのは、ベルはマジョリティーではなく世界を変えていく側の存在であることを表すためにクジラに乗っています。

次の作品はもう構想されている?いつ公開?

「竜とそばかすの姫」の制作が終了・公開した時点で次の作品の構想が始まっていて、今は材料集めの段階だそうです。出来てすぐに次の作品の事を考えているのは、やはり最前線を走っている方ならではの思考のように思います。
常田大希さんもアルバムが出来てツアー始まっている最中に、次の曲の事を考えているそうです。

 

 

スポンサードリンク

クジラがベルを助けた理由は?

映画の最後のシーンでベルがアンベイル(アカウントキャラが消されて本物の顔がさらされる)された鈴を助けるような感じで歌う場所を自ら作ります。なぜコンピューターのクジラが鈴をサポートしたのでしょうか?鈴の歌で仮想世界が一体となる?鈴の歌が竜を救えると考えた?それぞれ考えていきたいと思います。

 

鈴の歌で仮想世界が一体となった

理由の一つは鈴の歌で仮想世界が一体となったからだろう。

本当の姿、鈴として歌う姿に皆が共感してその歌に<as>が感動しました。
途中で歓声が途切れた後も<as>の皆「ララララ」と声をつむぎ)、最終的に何億人もの合唱が始まりました。

鈴の歌を通して一つになったその光景を見てクジラはアンベイルされた鈴をそのまま<U>に残して竜を助けるために歌わせたのではないでしょうか?

そもそもアンベイルされるような存在ではないのでは?

アンベイルとは生体登録されているのを停止し、本来の姿(リアルの姿)を暴いてしまう行為です。
そもそもアンベイルできるのは創設者である5人の賢者「Voices」とジャスティンです。

ただアンベイル自体は<U>の登録下においてされるものであるため、創設者や管理者が許可をしなければ実地されるものと考えることができます。

そうするとベルの存在は<U>に悪影響を与えているわけではなく、アンベイルの光を受けたその後も鈴として<U>に残っているということでしょう。最後はベルの姿に戻っているので、守り神であるクジラは不当なアンベイルは許可せずに鈴に歌う場所を提供したのだと思います。

 

 

スポンサードリンク

まとめ

結果としてクジラの正体はやはり守り神的な存在、細田監督がこの物語に込めたメッセージのための存在なのだとわかりました。細田守監督の作品に出てくるクジラやオオカミの存在意義のようなことが知れて、これからの作品に出てくるときに意味や行動の考察に役立つ情報でした。また前の作品「サマーウォーズ」から「時をかける少女」「おかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」などもう一度見返してクジラ、オオカミを探してみるとまた違った魅力に引き込まれそうですね。

 

 

映画カテゴリの最新記事